感情が深く突き動かされることには必ず理由がある。今の僕の場合は、それは部屋が汚いと言う事実を認識したことにある。見た感じ本がベッドの足の方に10冊頭の方に3冊、床にバラバラに12冊、棚に乱雑に10冊PCを置いてる机に7冊、椅子の背もたれに1冊。タバコの灰が広範囲に散らばってて、一昨日着ていた服がベッドに引っ掛けられている。これ、洗濯しないとなあ。沖縄に行った時の鞄もそのままだし、当然万博の袋もそのままだし、お土産がそこら中に転がってる。拾ってきた貝は棚の上に整理しておいたつもりだったが、一番大きなシャコ貝と珊瑚は不用心なイノシシを捕まえる罠みたいに上を向いて床に落ちている。ポケットに入れていたタバコとライターと鍵束と財布は、かけ布団の上に放ったままだ。得体の知れない袋の山と、片方電球が切れてしまった電灯。耳の中からは砂がいつまでたっても出てくるし、爪切りが見つからない。何より悪いのは、飲み終わらないままに悪くなってしまったvolvicと月桃茶が蓋の空いたまま捨てられたICBMみたいに立っていることだ。さっき新しく買ってきたポカリと間違えて飲みそうになったよ。誰か片付けてくれ。郵政民営化もスペースシャトル着陸も、海も花火もカヌーもキャンプもダイビングも競馬もショッピングもデートもどうでもいいから、誰か全てをほっぽりだして僕の部屋を片付けに来てくれ。それくらいはしてくれてもいい筈だ。