研究者は、一般的な意味で何かを研究している訳では無いのだが、誰かが彼の事を研究者と呼び出して以来ずっと研究者だ。彼自身もその呼び名を気に入っている。研究者の家にはよく友人が訪れる。研究者は彼らに研究の話をする。「れいおてた、やけてき、さらむすれ」ふむふむと友人たちは研究者の言葉に注意深く耳を傾ける。「れおてかみや、ばしくさま」「らあはまき、いちおきてけたすれ」「けたすれ」と言った具合に、議論が進行する事もある。彼の家には暖炉があって、その煙突から猿たちがやってくる。研究者は猿たちのことを嫌っていて、彼らがやってくるとほうきで追い払おうとする。しかし猿たちは「君たちはあまりに形而上的過ぎる」と言って、研究者とその友人のことをからかいながら素早く逃げ回るので、彼らがやってきた後はいつも研究者の家はめちゃくちゃになるのだ。猿たちが去った後、研究者はいつも思う。ああ、研究者でいるのも楽ではないなあ、と。
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楽に生きる事は楽ではないよ
コメント (2)
これ最高にいいね
投稿者: NZM | 2005年12月22日 10:54
ありがとう
投稿者: negipo | 2005年12月22日 12:49