基本的にフィクションを書いているつもりはないのです。何が肝要で何が肝要でないかを知ると同時に僕は何物に対しても寛容になれなくなったので、感覚を閉ざし、小さな和室に閉じこもって得られる情報を限定することで僕は傷つけることをやめました。その様なロマンチックな自傷行為がこれまでと同様に許されないことは、誰の目にも明らかではありますが、どちらかと言うとやはり2週間以上洗っていない水垢だらけの風呂桶にお湯を満たして手首を切った方が明確に僕らしい。そう結論づけた僕は灰皿に林立する40本程の吸い殻を全て口に含み、誰もいない6畳の部屋で吐瀉物にまみれて無様に窒息して死んだ。